笹っぱ活字館について

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昭和55年10月、伊在白山印刷団地(現、六丁の目西町)に新社屋を建設し生産システムを一堂に会して効率化を図り、平成6年にはそれまでの活版印刷をオフセット印刷へと全面的に生産体制を切り替えました。当時の社長(現会長)であった笹氣幸緒はそのさい旧設備の活字鋳造機をはじめ活版印刷機を動く状態で保存したいとの思いを持っておりました。

そのような思いを持ちながら平成12年6月の本社のリニューアルに向けて準備中、本社機能を考えながら図面と向かい合っていたとき、今まで1階にあった事務所を2階に上げたスペースが「旧設備の展示場所に丁度いい」ということに思い至り、リニューアルの目玉の一つとして展示館を開館することにしました。

当社は他の活版印刷会社と異なり、自社で活字を作る技術を持ち合わせていたので、和算の本や西藏(チベット)文字を使った本など他社にはない活字、活版印刷にまつわる珍しいもの、歴史的なものも展示し、活版印刷の時代からオフセット印刷までの印刷技術の遷り変わりを、誰もがいつでも見学できるようにと工夫し、リニューアルに遅れること8ヶ月、平成13年2月「笹っぱ活字館」としてオープンいたしました。

以来、ご来社いただいたお客様、「文字・活字ふれあいDay」の参加いただいた皆様、中学校、高校の社会科見学など多くの方に「印刷」を知っていただく施設としてご来場いただいております。

もともとこの類まれな展示物を来ていただくしか見てもらうことができないのはもったいないと考えていた中、来年の100周年を目の前にした2020年、世界的なコロナ禍の中で、改めて当社の歴史でもある「笹っぱ活字館」を皆様に「いつでも見学してもらえるように」という思いでWebサイトを立ち上げることにいたしました。
 この機会に通常展示をしていないものもいくつか掲載しておりますので、ぜひWeb版「笹っぱ活字館」も合わせてご覧いただければ幸いです。

笹氣出版印刷株式会社
代表取締役社長 笹氣義幸